Philosophy

かつて、人は自然の営みとともに暮らしていました。自然は、支配するものでも、守るべき対象でもなく、ただ共に在るものだったのではないでしょうか。

近代科学や資本主義社会の台頭により、都市社会の暮らしは便利で効率的になり、世界はかつてない速度で発展してきました。その一方で、いつのまにか、季節感から身体性が切り離され、土に触れることから遠のき、口にする水や食のいのちが一体どこからやってきたのかを忘れ、目には見えない生命の循環とのつながりは、日常から少しずつ置き去りにしてきたのかもしれません。

現代における個人のウェルビーイング、社会構造の歪みからくる疲弊感、グローバルの環境課題。それらは別々の問題ではなく、「人間」と「自然」の分断から引き起こった連鎖的な現象のように、私たちは捉えています。

日本各地には、その土地ごとに育まれてきた生命観や自然観、人と自然の関係性が、今も静かに息づいています。KOKは、その土地に脈々と紡がれてきた智慧を、単なる文化や伝統としてではなく、人と生命がともに生きるための実践知として再解釈し、現代へ翻訳していきます。

自然に行くのではなく、一人ひとりの中にある“自然”を見つめていきたい。それは、昔へ戻ることではなく、これからの時代にふさわしい豊かさや美しい暮らし、そしてあなたらしい生き方を探求していく旅路です。

人と自然、都市と土地、神と仏 ――。
本来つながっていたものの間に引かれた境界を、もう一度、ひとつの生命循環システムとして結んでいく。

KOKは、そのあいだに立ち、共に在りつづけることで、未来にやわらかな関係性を編みなおしていきます。

そして、自分という存在もまた、大きな生命循環の一部であることを感じ、自らの景色に生きる。その一人ひとりの景色が重なり合う先に、次代の光景は生まれると、私たちは信じています。