
Regenerative tourism
リジェネラティブツーリズム*
in 富山県南砺市・砺波平野
富山県西部の砺波平野には、日本最大級の「散居村(さんきょそん)」の風景が広がっています。田んぼの中に一軒一軒の家がゆったりと建ち、それぞれを木々に囲まれた屋敷林が守る、世界でも珍しい農村景観です。
春は水鏡、夏は青々とした稲、秋は黄金色の田園、冬は雪景色と、四季折々に表情を変える美しい風景を楽しめます。この暮らしは、人と自然が何百年もの時間をかけて育んできた智慧の結晶。
この土地には「土徳(どとく)」という、人・自然・文化が調和して生きる精神風土が今も息づいています。散居村を訪れることは、日本の原風景の中で、人と自然が織りなしてきた暮らしの智慧と「土徳」に触れる旅です。
*リジェネラティブツーリズムとは、「サステナブル(持続)」の先を行く概念で、旅先の自然環境や文化、地域社会を「より良い状態に再生する・回復させる」ことを目指す、次世代の観光スタイル。
南砺市は、板画家・棟方志功が戦時中に疎開し、およそ7年間を過ごした土地でもあります。棟方はこの地で自然や信仰、地域の人々との暮らしに深く触れ、それまでとは異なる境地の作品を生み出しました。

棟方志功の変化を高く評価した民藝運動の祖・柳宗悦はこの土地を何度も訪れ、人間が自然や社会から切り離された存在ではなく、大きなつながりの中で生かされているという浄土真宗の思想に深い関心を寄せました。

今回のリジェネラティブツーリズムでは、砺波平野を築いてきた庄川流域を辿り、古から脈々と流れる水、そして土に触れ、人々が自然と共に生きる中で立ち上がってきた「文化」に触れ、「食」を味わうことを通じて、その土地に息づいてきた精神風土を感じていただきます。




自然に行くのではなく、一人ひとりの中にある“自然”を見つめていきたい。昔へ戻ることではなく、これからの時代にふさわしい豊かさや美しい暮らし、そしてあなたらしい生き方を探求していく旅路となることを願って。
Navigater

中山景
(なかやまけい)
KOK Inc. Founder
自らの景色に生きる
次代の光景を創る。
富山県南砺出身。5歳のころよりお寺で書道を始める。大学時に禅を用いた自己内観のプログラムに出会い独学で研究を始め、起業家・エグゼクティブ/上場企業/教育機関等のチームビルディングや組織開発に携わる。ビジネススクール(MBA)在学中に「コンパッションと経営」をテーマに、仏教思想が人・組織・経営にどのような有用性があるかを検証。2023年より、KOK株式会社を立ち上げ、新たなリーダーシップ開発やリジェネラティブツーリズムの企画運営。また、日本の原風景の保全/再生活動、自然資本/文化資本の研究活動を構想中。

玉利康延
(たまりやすのぶ)
文脈デザイン研究所 代表
我々はどこから来たのか
我々は何者か
我々はどこへ行くのか
東京都生まれ。2000年代には新しい概念を社会に実装するプロジェクトに多数携わる。文化人類学者・竹村眞一氏らと環境・社会問題に取り組み、岡山県西粟倉村では地方創生の黎明期にブランディングを手掛ける。2013年「東北食べる通信」創刊に参画し、グッドデザイン賞 [金賞] を受賞。文脈デザインの手法を確立し、文脈デザイン研究所を設立。現在は「和食人類学」をテーマに、執筆・講演・研究を行っている。今後は、日本各地に眠る風土や知恵を、次世代につなぐ物語として再編集する活動を構想中。効率化によって切断された文脈を繋ぎなおした事業やプロダクトが各地で生まれ広がり、我々がどう生きていくのかを問い直すきっかけをつくっている。

ウエダ家
COBO 自然発酵研究所
人間よりも
自然がやってくれていることを
先に重んじる研究。
2002年、横浜に住む一家庭が目に見えない野生の菌が身近にいることを知った"衝撃"からはじまった研究活動。私たちは、身近にいるウィルスや菌は人間を苦しめるだけでなく、味方にもなってくれる存在であることを認識する心の余裕を失っている。人間が自然を支配し破壊したいま、自然はウィルスを通して私たちにメッセージを送っています。私たちも動物であり自然の一部であるからと、自然は私たちに訴えているのです。自然と人をつなぐ役でもある身の回りに棲む見えない菌には、人間の感動を呼び起こす力があります。COBO Lab.自然発酵研究所は、2002年より自然の摂理に立脚した人間よりも自然がやってくれることを重んじる研究をすすめています。